初 々 し いと は。 日本名門酒会 公式サイト

宝塚歌劇団100期生

山水策 大江澄明 じんえんいつすゐのあきのむらさかれり、 さるさけびてさんせいあかつきのけうふかし、 人煙 ( じんえん ) 一穂 ( いつすゐ )の 秋 ( あき )の 村 ( むら ) 僻 ( さ )かれり、 猿 ( さる ) 叫 ( さけ )びて 三声 ( さんせい ) 暁 ( あかつき )の 峡 ( けう ) 深 ( ふか )し、 人煙一穂秋村僻。

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述懐 良峰春道 おにをいつしやにのすともいづくんぞおそるゝにたらん、 ふのさんかうにさをさすともいまだあやうしとせず、 鬼 ( おに )を 一車 ( いつしや )に 載 ( の )すとも 何 ( いづく )んぞ 恐 ( おそ )るゝに 足 ( た )らん、 巫 ( ふ )の 三峡 ( さんかう )に 棹 ( さを )さすともいまだ 危 ( あやう )しとせず、 載鬼一車何足恐。 冷泉院第八親王始読孝経時詩序 慶滋保胤 わがわうのかう 〳 〵はまづいづくにいたる、 ごしうのしうふういつぺんのけむり、 我 ( わ )が 王 ( わう )の 孝行 ( かう 〳 〵 )は 先 ( ま )づ 何 ( いづ )くに 到 ( いた )る、 梧岫 ( ごしう )の 秋風 ( しうふう ) 一片 ( いつぺん )の 煙 ( けむり )、 我王孝行先何到。

処女

仙家春雨 紀長谷雄 はなのあらたにひらくるひしよやううるほへり、 とりおいてかへるときはくぼくもれり、 花 ( はな )の 新 ( あら )たに 開 ( ひら )くる 日 ( ひ ) 初陽 ( しよやう ) 潤 ( うるほ )へり、 鳥 ( とり ) 老 ( お )いて 帰 ( かへ )る 時 ( とき ) 薄暮 ( はくぼ ) 陰 ( くも )れり。 煖寒従飲酒詩序 大江匡衡 このみすなはちじやうりんゑんのけんずるところ、 ふくめばおのづからきゆ、 さけはこれかじやくそんのつたふるところ、 かたむくればはなはだびなり、 菓 ( このみ )すなはち 上林苑 ( じやうりんゑん )の 献 ( けん )ずるところ、 含 ( ふく )めば 自 ( おのづか )ら 消 ( き )ゆ、 酒 ( さけ )はこれ 下若村 ( かじやくそん )の 伝 ( つた )ふるところ、 傾 ( かたむ )くれば 甚 ( はなは )だ 美 ( び )なり、 菓則上林苑之所献。 早夏暁興 白居易 せいい(すゞしのきぬ)はかじんをまちてちやくせんとほつす、 しゆくぢやうはまさにいふらうをまねきてたのしむべし、 生衣 ( せいい・すゞしのきぬ )は 家人 ( かじん )を 待 ( ま )ちて 着 ( ちやく )せんと 欲 ( ほつ )す、 宿醸 ( しゆくぢやう )はまさに 邑老 ( いふらう )を 招 ( まね )きて 酣 ( たのしむ )べし、 生衣欲待家人着。

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晩春題天台山 同 漢 ( そら )に 叫 ( さけ )びて 遥 ( はる )かに 孤枕 ( こちん )の 夢 ( ゆめ )を 驚 ( おどろ )かし、 風 ( かぜ )に 和 ( くわ )して 漫 ( みだ )りに 五絃 ( ごげん )の 弾 ( たん )に 入 ( い )る、 叫漢遥驚孤枕夢。 八月十五日夜禁中猶直対月憶元九 白居易 すうざんのへうりせんちやうのゆき、 らくすゐのかうていりやうくわのたま 嵩山 ( すうざん )の 表裏 ( へうり ) 千重 ( せんちやう )の 雪 ( ゆき )、 洛水 ( らくすゐ )の 高低 ( かうてい ) 両顆 ( りやうくわ )の 珠 ( たま ) 嵩山表裏千重雪。

いと

白羽扇 白居易 きせずやろうのはじめてわかるゝのち、 たゞもてあそぶしうふういまだいたらざるさき、 期 ( き )せず 夜漏 ( やろう )の 初 ( はじ )めて 分 ( わか )るゝ 後 ( のち )、 唯 ( たゞ ) 翫 ( もてあそ )ぶ 秋風 ( しうふう )いまだ 到 ( いた )らざる 前 ( さき )、 不期夜漏初分後。 嵯峨旧院即事 菅原道真 こくわつゆをつつんでざんぷんになき、 ぼてうかぜにすみてはいりをまもる、 孤花 ( こくわ ) 露 ( つゆ )を 裹 ( つつ )んで 残粉 ( ざんぷん )に 啼 ( な )き、 暮鳥 ( ぼてう ) 風 ( かぜ )に 栖 ( す )みて 廃籬 ( はいり )を 守 ( まも )る、 孤花裹露啼残粉。

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臨都駅送崔十八 白居易 ぜんとみちとほし、 おもひをがんざんのぼうんにはせ、 こうくわいときはるかなり、 えいをかうろのあかつきのなみだにうるほす、 前途 ( ぜんと ) 程 ( みち ) 遠 ( とほ )し、 思 ( おも )ひを 雁山 ( がんざん )の 暮雲 ( ぼうん )に 馳 ( は )せ、 後会 ( こうくわい ) 期 ( とき ) 遥 ( はる )かなり、 纓 ( えい )を 鴻臚 ( かうろ )の 暁 ( あかつき )の 涙 ( なみだ )に 霑 ( うるほ )す、 前途程遠。

伊都の湯どころ

天高秋月明房 紀長谷雄 へきらうきんぱはさんごのはじめ、 あきのかぜけいくわいしてくうきよににたり 碧浪 ( へきらう ) 金波 ( きんぱ )は 三五 ( さんご )の 初 ( はじめ )、 秋 ( あき )の 風 ( かぜ ) 計会 ( けいくわい )して 空虚 ( くうきよ )に 似 ( に )たり。

擣衣詩 橘直幹 かぜのもとにかとんでさうしうあがり、 つきのまへにしようらみてりやうびたれたり、 風 ( かぜ )の 底 ( もと )に 香 ( か ) 飛 ( と )んで 双袖 ( さうしう ) 挙 ( あが )り、 月 ( つき )の 前 ( まへ )に 杵 ( しよ ) 怨 ( うら )みて 両眉 ( りやうび ) 低 ( た )れたり、 風底香飛双袖挙。 天宮閣早春 白居易 やうやくたのきばのきやくをはらはんとほつす、 いまだおほくろうにのぼるひとをさへぎりえず、 漸 ( やうや )く 他 ( た )の 騎馬 ( きば )の 客 ( きやく )を 払 ( はら )はんと 欲 ( ほつ )す、 いまだ 多 ( おほ )く 楼 ( ろう )に 上 ( のぼ )る 人 ( ひと )を 遮 ( さへぎ )り 得 ( え )ず、 漸欲払他騎馬客。

伊都の湯どころ

同 同 ほくとのほしのまへにりよがんよこたはり、 なんろうのつきのもとにはかんいをうつ、 北斗 ( ほくと )の 星 ( ほし )の 前 ( まへ )に 旅雁 ( りよがん ) 横 ( よこ )たはり、 南楼 ( なんろう )の 月 ( つき )の 下 ( もと )には 寒衣 ( かんい )を 擣 ( う )つ、 北斗星前横旅雁。

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申文 橘直幹 よはひはがんしにつげり、 さんだいをすぎてなほしづめり、 うらみははくらんにおなじ、 ごいをうたひてまさにさらんとす、 齢 ( よはひ )は 顔駟 ( がんし )に 亜 ( つ )げり、 三代 ( さんだい )を 過 ( す )ぎてなほ 沈 ( しづ )めり、 恨 ( うらみ )は 伯鸞 ( はくらん )に 同 ( おな )じ、 五噫 ( ごい )を 歌 ( うた )ひてまさに 去 ( さ )らんとす、 齢亜顔駟。

処女

九月八日酬皇甫十見贈 白居易 これはなのうちにひとへにきくをあいするにはあらず、 このはなひらきてのちさらにはななければなり、 これ 花 ( はな )の 中 ( うち )に 偏 ( ひとへ )に 菊 ( きく )を 愛 ( あい )するにはあらず、 この 花 ( はな ) 開 ( ひら )きて 後 ( のち ) 更 ( さら )に 花 ( はな ) 無 ( な )ければなり、 不是花中偏愛菊。

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和裴大使之什 菅原道真 後撰 おもひやるこころばかりはさはらじを なにへだつらんみねのしら雲 橘直幹 家集 としごとのはるのわかれをあはれとも 人におくるるひとぞしりける 清原元真 古今 いのちだにこころにかなふものならば なにかわかれのかなしからまし 江口白女 行旅 ( かうりよ ) こくわんにやどるときかぜあめをおび、 ゑんぱんかへるところみづくもにつらなる、 孤館 ( こくわん )に 宿 ( やど )る 時 ( とき ) 風 ( かぜ ) 雨 ( あめ )を 帯 ( お )び、 遠帆 ( ゑんぱん ) 帰 ( かへ )る 処 ( ところ ) 水 ( みづ ) 雲 ( くも )に 連 ( つら )なる、 孤館宿時風帯雨。 代牛女惜暁 大江綱朝 きよいなみにひきてかすみうるほふべし、 かうしよくながれにひたりてつききえなんとほつす、 去衣 ( きよい ) 浪 ( なみ )に 曳 ( ひ )きて 霞 ( かすみ ) 湿 ( うるほ )ふべし、 行燭 ( かうしよく ) 流 ( なが )れに 浸 ( ひた )りて 月 ( つき ) 消 ( き )えなんと 欲 ( ほつ )す、 去衣曳浪霞応湿。

和漢朗詠集

すゐきやうしのくには、 しいじひとりおんくわのてんにほこり、 しゆせんぐんのたみは、 いつけういまだごいんのちをしらず、 酔郷氏 ( すゐきやうし )の 国 ( くに )は、 四時 ( しいじ )ひとり 温和 ( おんくわ )の 天 ( てん )に 誇 ( ほこ )り、 酒泉郡 ( しゆせんぐん )の 民 ( たみ )は、 一頃 ( いつけう )いまだ 沍陰 ( ごいん )の 地 ( ち )を 知 ( し )らず、 酔郷氏之国。 宿霊岩寺上院 同 てうてんのもんをあらためず、 すなはちきうしやのところとなす、 えつすゐのはしをかへず、 もつてたうがんのみちとなす、 朝天 ( てうてん )の 門 ( もん )を 改 ( あらた )めず、 便 ( すなは )ち 求車 ( きうしや )の 所 ( ところ )となす、 閲水 ( えつすゐ )の 橋 ( はし )を 変 ( か )へず、 以 ( もつ )て 到岸 ( たうがん )の 途 ( みち )となす、 不改朝天之門。 雪消氷亦解 源相規 続後拾遺 やまかげのみぎはまされるはるかぜに たにのこほりもけふやとくらん 藤原惟正 霰 ( あられ ) しやうがよねひてせい 〳 〵もろく、 りようがんたまなげてくわ 〳 〵さむし、 麞牙 ( しやうが ) 米 ( よね ) 簸 ( ひ )て 声々 ( せい 〳 〵 ) 脆 ( もろ )く、 龍頷 ( りようがん ) 珠 ( たま ) 投 ( な )げて 顆々 ( くわ 〳 〵 ) 寒 ( さむ )し、 麞牙米簸声々脆。

花光浮水上序 菅原文時 たれかいひしみづこころなしと、ぢようえんのぞみてなみいろをへんず、 たれかいひしはなのいはずと、けいやうげきしてかげくちびるをうごかす、 誰 ( たれ )か 謂 ( い )ひし 水 ( みづ ) 心 ( こころ )なしと、 濃艶 ( ぢようえん ) 臨 ( のぞ )んで 波 ( なみ ) 色 ( いろ )を 変 ( へん )ず 誰 ( たれ )か 謂 ( い )つし 花 ( はな )のいはずと、 軽漾 ( けいやう ) 激 ( げき )して 影 ( かげ ) 唇 ( くちびる )を 動 ( うご )かす 誰謂水無心。

いと

放言詩 白居易 きたりてとゞまらず、かいろうにあしたのつゆをはらふあり、 さりてかへらず、きんりにくれにいたるはななし、 来 ( きた )りて 留 ( とゞ )まらず、 薤瓏 ( かいろう )に 晨 ( あした )の 露 ( つゆ )を 払 ( はら )ふあり、 去 ( さ )りて 返 ( かへ )らず、 槿籬 ( きんり )に 暮 ( くれ )に 投 ( いた )る 花 ( はな )なし 来而不留。 洛中集記 白居易 ひやくせんまんごふのぼだいのたね、 はちじふさんねんのくどくのはやし、 百千万劫 ( ひやくせんまんごふ )の 菩提 ( ぼだい )の 種 ( たね )、 八十三年 ( はちじふさんねん )の 功徳 ( くどく )の 林 ( はやし )、 百千万劫菩提種。

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敬公集序 源順 ちんこうしやうがことばはむなしくやまひをいやし、 ばしやうじよがふはたゞくもをしのぐ、 陳孔章 ( ちんこうしやう )が 詞 ( ことば )は 空 ( むな )しく 病 ( やまひ )を 愈 ( いや )し、 馬相如 ( ばしやうじよ )が 賦 ( ふ )はたゞ 雲 ( くも )を 凌 ( しの )ぐ、 陳孔章詞空愈病。 同前題 源順 いまこんとたれたのめけんあきのよを あかしかねつつまつむしのなく(こゑイ) 或 大中臣能宣 読人不知 古今 きり 〴 〵すいたくななきそあきの夜の ながきうらみはわれぞまされる 素性法師或藤原忠房 鹿 ( しか ) さうたいみちなめらかにしてそうてらにかへり、 こうえふこゑかわきてしかはやしにあり、 蒼苔 ( さうたい ) 路 ( みち ) 滑 ( なめ )らかにして 僧 ( そう ) 寺 ( てら )に 帰 ( かへ )り、 紅葉 ( こうえふ ) 声 ( こゑ ) 乾 ( かわ )きて 鹿 ( しか ) 林 ( はやし )に 在 ( あ )り、 蒼苔路滑僧帰寺。

いと

葉落風枝疎詩序 源順 せうそわうへんして、つゑしゆばいしんがころもをうがつ、 いんいついういう、くつかつちせんのくすりをふむ、 樵蘇 ( せうそ ) 往反 ( わうへん )して、 杖 ( つゑ ) 朱買臣 ( しゆばいしん )が 衣 ( ころも )を 穿 ( うが )つ、 隠逸 ( いんいつ ) 優遊 ( いういう )、 履 ( くつ ) 葛稚仙 ( かつちせん )の 薬 ( くすり )を 踏 ( ふ )む、 樵蘇往反。

法輪寺口号 菅原文時 新古今 をぐらやまふもとののべのはなすすき ほのかにみゆるあきの夕ぐれ 紀貫之 秋夜 ( しうや ) あきのよはながし、よながくしてねむることなければてんもあけず、 かうかうたるのこりのともしびかべにそむけるかげ、 せう 〳 〵たるよるのあめはまどをうつこゑあり、 秋 ( あき )の 夜 ( よ )は 長 ( なが )し、 夜 ( よ ) 長 ( なが )くして 睡 ( ねむ )ることなければ 天 ( てん )も 明 ( あ )けず、 耿々 ( かうかう )たる 残 ( のこ )りの 燈 ( ともしび ) 壁 ( かべ )に 背 ( そむ )ける 影 ( かげ )、 蕭々 ( せう 〳 〵 )たる 暗 ( よる )の 雨 ( あめ )は 窓 ( まど )を 打 ( う )つ 声 ( こゑ )あり、 秋夜長。 同 紀長谷雄 すゐたいこうがんきんしうのよそほひ、 なく 〳 〵ささいをたづねてかきやうをいづ、 翠黛 ( すゐたい ) 紅顔 ( こうがん ) 錦繍 ( きんしう )の 粧 ( よそほ )ひ、 泣 ( な )く 〳 〵 沙塞 ( ささい )を 尋 ( たづ )ねて 家郷 ( かきやう )を 出 ( い )づ、 翠黛紅顔錦繍粧。